2021年3月5日(金)をもちまして、口唇に存在するシミ・ホクロを除き、ホクロのレーザー治療の新規相談の受付を停止いたします。過去に当院にてホクロのレーザー治療歴がある患者様におかれましても、最終の治療から1年以上経過している場合は別箇所の新規治療の受付は停止させていただきます。受付再開時期は未定です。

(理由)以下、大変な長文となります。よろしければご一読ください。

当院はほとんどの診療項目ならびに治療において、予約制ではございません。レーザー料金が50万円を超える場合のある治療であっても、初診と経過診察は予約制ではない診療項目もございます。完全予約制とした場合、現状と比較し治療可能件数は大幅に減少し、治療料金は上げざるを得なくなるため、今後も現在の診療体制ならびに予約制度について方針変更の予定はありません。

しかしながら、当院での治療をご希望の患者様数とお問い合わせ件数が急増しており、当院の人員・設備での対応が困難になってまいりました。今年になり、職員の所定外時間が顕著に増加しております。

当院は「当院での治療をご希望の患者様への医療サービスの提供」を実現するために存在しています。この医療サービスの提供は経営者であり医師であり院長である私と、当院の役員や運営責任者の存在のみで実現できるものではありません。事務職員と看護師、非常勤医師たちの協力が絶対に必要です。

当院の職員たちの人生の今現在において、1週間におよそ38時間から40時間が当院での勤務時間に費やされているといえます。彼らには彼らの生活のため、個人の楽しみのため、もしくは夢のために働かなければならない事情があります。私は彼らの個人の時間、人生そのものを大事に思っています。

「当院での治療をご希望の患者様のために当院が存在する」という話は日常的に職員に繰り返し伝えています。それでも、職員と当院が結んだ労働契約という大事な約束は守らなければなりません。これは事業運営をするために絶対に守らなければならないこの国のルールです。これを無視すれば、その事業は経営者のお金儲けのための存在となってしまいます。そして、職員たちには当院と約束した時間において、当院の患者様の役に立つ「仕事」をする義務があり、彼らは自らの意思で当院の仕事に励んでくれています。

最後に繰り返しとなりますが、現在当院には、当院で治療を希望してくださる全ての方の希望とご来院に対応できるだけの人員と設備がありません。そのため、特定の診療項目と治療内容に制限をかけ、来院患者様数を抑制するという判断をいたしました。当院はクリニック経営ならびに運営の担い手が、医師である私と役職付きの看護師であるため、診療日は診療に専念せねばならず、利便性という点において他のサービス業ほどのスピード感をもって、現体制を変えていくことは困難です。ただし、私のレーザーの技術や看護師施術のレベル、HP記事、患者様へお渡しする説明同意文や術後の処置のご案内等においては日々更新し他の施設が実現できない次元のものであると自負しております。それには手抜きも甘えもありません。

当院での診察・治療をご希望の患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2021年2月25日

院長 豊福一朋