更新日:2023.9.13/公開日:2017.3.17
このコンテンツは、院長の豊福一朋が山手皮フ科クリニックの治療対象と治療について説明するために、自身のこれまでの研究ならびに経験、関連書籍、学術報告などをもとに独自に作成したものです。将来において当院における治療方法、治療後の処置、使用機器、治療の流れなどについて内容が変更となる可能性があります。
ホクロ(母斑細胞母斑、色素性母斑)
- 主に当院のレーザー治療の対象となるホクロ(小型の母斑細胞母斑、色素性母斑)の説明をしています。
- 当院では頭部、顔面、頸部(鎖骨より上側)にあるホクロに限り治療をおこなっております。
- 当院のホクロの除去治療はレーザー(自費治療)でおこないます。
- レーザー治療で除去ができないホクロ、鎖骨以下の部位にあるホクロの除去をご希望の場合は、山手メディカルセンター、国立国際医療センター病院皮膚科に紹介しております。
1. ホクロとは
ホクロとは、小型(直径1.5cmまで)の母斑細胞母斑(同義語:色素性母斑)の通称です。
見た目は褐色(黒みがかった茶色)から黒色または正常皮膚色で、その表面は平坦なものから盛り上がりがあるものまでさまざまです。全身のどこにでも生じます。
大部分のホクロは生まれたときには皮膚表面に確認できず、3~4歳ごろから生じはじめ、次第に色調や大きさ、盛り上がりの程度、数を増していきます。
20~30歳代をピークとして、以後は退色し、脂肪組織や線維性組織に入れ替わります。
ホクロは、肉眼では老人性色素斑やソバカス、脂漏性角化症、疣贅など、他の色素斑や腫瘍との見分けが難しいことも多く、診察時にはダーモスコープという拡大鏡を用いて観察します。
また、ホクロ自体は良性のものですが、皮膚の悪性腫瘍のなかでも悪性度が高い悪性黒色腫と見分けがつきにくいものもあるため、さらに精度の高い検査が必要と医師が判断した場合は、病理検査が可能な病院に紹介をしています。
2. ホクロの原因
ホクロは、母斑細胞というメラノサイト系の未分化な細胞が異常増殖することにより生じます。
少し難しい説明になりますが、母斑細胞とは、神経堤由来のメラノサイトやシュワン細胞に分化して皮膚に定着するはずの細胞が、このどちらにも分化しきれないまま皮膚に定着したものです。
この母斑細胞それぞれの性質と存在部位によりホクロの色調や隆起の程度が変わります。
母斑細胞の母細胞は、受精から出産までの期間である胎生期の9週から15週までの間に皮膚に定着すると考えられています。
大部分のホクロは生まれたときには皮膚表面にあらわれていませんが、生後にホクロが生じることは生まれる前から決まっていたことであるといえます。
3. 山手皮フ科クリニックのホクロレーザー治療
ホクロは皮膚の深いところまでホクロの組織が存在するため、メスでの切除や炭酸ガスレーザーで蒸散する(削り取る)治療法が根治術となります。
当院では炭酸ガスレーザーまたはQスイッチレーザー、あるいは両方を用いてホクロの治療をおこなっておりますが、どの治療方法を選択しても必ず治療痕が残ります。
また、当院では顔面・頭部・頸部(鎖骨より上側)に存在するホクロの治療が可能です。
治療前の確認事項
- 以下の1)~6)に該当する方は、事前に医師にお申し出ください。
- 7)に該当する方はQスイッチアレキサンドライトレーザーを使用した治療をお受けいただけません。該当する方は、書面と口頭にて事前に医師にお申し出ください。
- 8)~11)に該当する方は、治療をお受けいただけません。同意書の提出をもって、該当しないことの申告となります。
- 以前に注射麻酔を受けて気分が悪くなった
- 既往症に高血圧・不整脈・糖尿病・B型C型肝炎がある
- 消毒液にかぶれたことがある
- 鎮痛剤・抗生剤にアレルギーがある
- 血液抗凝固剤内服中(パナルジン・アスピリンなど)
- 授乳中の方、7)抗リウマチ薬(金製剤)内服歴のある方
- 妊娠中の方
- 過去の手術痕、ニキビ痕、傷痕、ピアスの穴が固く盛り上がる(肥厚性瘢痕、ケロイド)体質の方
- 光線過敏症の方
- イソトレチノイン内服治療を受けている方、及びイソトレチノイン内服終了後30日を経過していない方
治療方法
- 当院では、基本的に以下の①または②の方法で実施しております。患者様のホクロの組織が皮膚のどの深さまで存在しているかを皮膚表面から鑑定することは不可能なため、実際の治療中に治療方法を選択決定することがあります。
- ①または②の方法では、肥厚性瘢痕とケロイド体質でないことを確認する目的で、当院での初回治療は1個限定で実施します。2回目以降の治療をご希望の場合は、初回治療から3か月以上間隔を空けていただいております。
- ③『適応するホクロに対して、患者様からご希望がある場合』に承ります。
- ①②の初回治療を除き、①~③どの治療法においても、1回のご来院における治療個数は3個までとさせていただきます。
①炭酸ガスレーザー
適応:顔面・頭部・頸部にある全てのホクロ
長所:基本的に1回の治療で除去が可能(※注1:参照)。
短所:3週間創傷保護テープの貼付が必要。凹んだ治療痕が残る。20人に1人の割合で創が盛り上がって治る(肥厚性瘢痕やケロイドになる)可能性がある。新しい皮膚が出来た後も、赤い治療痕が6~18か月程度残存する。赤い治療痕の改善後、治療箇所の皮膚色が、治療箇所以外の皮膚色よりも明るく(白っぽく)みえる場合がある。
②炭酸ガスレーザー+Qスイッチアレキサンドレーザー
適応:顔面・頸部にある全てのホクロ
長所:基本的に1回の治療で除去が可能(※注1:参照)。色素を伴う母斑細胞がかなり深い層まで存在している場合、炭酸ガスレーザー単独の治療をおこなうよりも治療痕の陥凹が軽度。
短所:治療方法①と同様
※注1:「大きなホクロ」や「ホクロの細胞が皮膚の深くまで存在している場合」は、治療を2回に分けて行うことがあります。この場合、治療毎にホクロの大きさに応じた治療費用がかかります。
③Qスイッチアレキサンドライトレーザー
適応:頭部以外に存在する直径2mm以下の平坦なホクロ
長所:①②に比べ治療痕の陥凹が浅い。
短所:隆起しているホクロの根治は困難。1回の治療で消えないことがあり、その場合、追加の治療(1~2回)が必要で、その都度費用がかかる。完全に色が消えても、時間の経過とともに同一箇所に一致して再発する可能性がある。同一箇所に繰り返しの治療をおこなうと、レーザー照射箇所の皮膚が固く瘢痕化する可能性がある。治療後に炎症後色素沈着と炎症後紅斑が生じる可能性がある。炎症後色素沈着は消退に3~6か月程度を要する。炎症後紅斑は消退に6~18か月程度を要する。追加の治療は炎症後色素沈着と炎症後紅斑が消退するまではおこなえない。また、炎症後色素沈着と炎症後紅斑がない場合であっても、3か月以上間隔をあけておこなう。治療箇所の皮膚色が、治療箇所以外の皮膚色よりも明るく(白っぽく)みえる場合がある。
4. 治療方針
治療方針を説明するまえに、ホクロの組織について解説します。
ホクロの組織はどうなっているのか
下の写真は、正常皮膚とホクロの病理組織像です。
正常皮膚(左)は、青紫色に染まる薄い表皮の下に赤紫色に染まる厚い真皮があります。
ホクロの組織(右)では、青く染まった部分が真皮深くまでは入り込んでいるのがわかります。
この青く染まった部分がホクロの組織です。ホクロの組織の上方(表皮側の黄色で囲まれた領域)にはホクロの色のもととなるメラニンを産生する機能をもつ母斑細胞が多く存在しています。
ホクロの組織は下方になるほど、メラニンを産生しない母斑細胞が存在するようになります。
ホクロが盛り上がる原因は、母斑細胞の存在部位、メラニン産生能力の有無に関わらず母斑細胞の増殖によるものです。
『傷が残らないホクロのレーザー治療』とはどのような治療か、なぜ治療後に再発するのか?
当院には、過去に他院でホクロのレーザー治療をおこない再発したという方が多くご来院されます。
なぜ、再発するのでしょうか。下の病理組織像(左)で示す黄色い部分は「ホクロの色のもととなるメラニンを産生する母斑細胞の領域」です。
その下には「メラニンを産生しない母斑細胞の領域」があります。
『傷が残らないホクロのレーザー治療』では、「ホクロの色のもととなるメラニンを産生する母斑細胞の領域」または、ホクロの盛り上がりの部分のみを取り除きます(病理組織像(右)赤い部分)。
この治療後には、残存した母斑細胞が増殖して、レーザー治療により欠損した部分を埋めるため、凹んだ治療痕ができにくい治療方法です。
治療部にはメラニンを産生しないホクロの組織が残りますが、色がなくなり、平坦で、再発がなければ治療は成功といえます。
このレーザー治療後に、残存した母斑細胞が増殖すると、一度おこなったホクロの治療箇所がドーム状に盛り上がってきます(下写真 上段)。
ここで再発したホクロは、色がある場合とない場合があります。
盛り上がらずとも、残存した母斑細胞がメラニンを産生するようになれば、再び治療痕に一致してホクロの色がでてきます(下写真 下段)。
治療後に再発しないようにするためには?
レーザー治療後のホクロの再発を防ぐには、ホクロの組織のうち上方の「メラニンを産生する母斑細胞の領域」のみならず下方の「メラニンを産生しない母斑細胞の領域」までを取り除くことが必要となります。
山手皮フ科クリニックの治療方針
山手皮フ科クリニックのホクロのレーザー治療では、原則として炭酸ガスレーザーを用いて治療をおこなっています。
実際には、炭酸ガスレーザーとQスイッチアレキサンドライトレーザーを併用することが多いです。
自費診療の治療は、医療機関によって方針と治療法がさまざまです。私(院長)はレーザーを用いたホクロの除去治療を以下のような考えのもとにおこなっています。
- きれいな治療痕となるように治療する(凹みがないことがきれいな治療痕の条件とはなりません)
- なるべく再発しないように治療する
- なるべく回数少なく治療する
スキャナ付き炭酸ガスレーザー『コア』とQスイッチアレキサンドライトレーザー『ALEXレーザー』を使用することで、これらの考えに即した治療をおこなっています。
レーザー治療時には、炭酸ガスレーザーで黒いメラニンをもつホクロの組織が肉眼ではほとんど見えなくなる程度まで削っていきます。
次いでQスイッチアレキサンドライトレーザーを照射して、残存している可能性がある肉眼では確認できないホクロの組織を熱破壊します。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーは黒いメラニンをもつ組織のみを破壊するため、必要以上にホクロの表面を削らずに済みます。
この場合、治療は1回で終了することが多いです。
メラニンをもつホクロの組織がかなり深い層まで存在しており、炭酸ガスレーザー単独でどんどん削っていくと、治療痕の凹みが深くなりそうだと判断したときには、炭酸ガスレーザーの照射を終了し、Qスイッチアレキサンドライトレーザーを照射して深部のホクロの組織を熱破壊させます。
この場合は、初回の治療痕に一致して黒い点のような色素の残存がみられることがあります。
完全な除去をご希望の場合は、追加のレーザー治療が必要です。
追加治療のレーザー料金は、除去できなかった箇所(黒く残った部分)の大きさで決定します。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーを使う場合
当院では原則として『直径2mm以下の平坦で色が薄いホクロ』と『口唇に存在するホクロ』に限定してQスイッチアレキサンドライトレーザーのみで治療をおこなっています。
これらは、表層の浅い領域にメラニンを産生する母斑細胞が増殖しているホクロです。
メラニンに選択的に吸収され、メラニンを含むホクロの組織を破壊できるQスイッチアレキサンドライトレーザー単独でも治療が可能となります。
色を抜くだけのレーザー治療(傷が残らないホクロのレーザー治療)をおこなわない理由
凹んだ治療痕を避ける治療法として、炭酸ガスレーザーを使用せずにホクロの色のみを除去するQスイッチレーザーやピコレーザーを単独で使用する方法も一般におこなわれています。
ホクロの除去治療で治療痕の評価を「凹んだ治療痕を避ける」ことのみに限定すると、炭酸ガスレーザーを用いた治療よりもホクロの色のみを除去するQスイッチレーザーやピコレーザーを単独で使用する治療が優れていることになります。
しかしながら、私(院長)がこの方法を採用しない理由が以下の通りです。
- 直径と隆起が大きいほど、回数と期間を要する。瘢痕化を避けるため、治療と治療の間隔はそれぞれの治療後の皮膚状態に応じて3か月~12か月程度空けておこなう必要がある。直径と隆起が大きいほど治療期間が長くなり通院回数が増える。完全に除去できない可能性もある。皮膚科でも形成外科でもない美容クリニックの医師が選択しやすい治療法と考えている。
- 繰り返しのレーザー治療による熱損傷(レーザー治療は人為的に熱傷を生じる行為)で、ホクロ周囲の皮膚が線維化が起こり固くツルツルした瘢痕になる可能性がある。かえって、治療痕が目立つようになる。
- 繰り返し同一箇所にQスイッチレーザーを照射することにより、メラノサイトが破壊されることにより永久的な色素脱失(白抜け)が生じる。
- 大きなホクロにおこなうほど、均一に色素が除去できず、ホクロの色調は薄くなるがまだらな色になる。色が除去できたとしても、まだらに色が再発してくる。
5. 治療機器紹介
スキャナ付き炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーはホクロの治療には欠かせないレーザー機器です。ホクロの組織を削って取り除くことができます。
当院ではスキャナ付き炭酸ガスレーザーを用いて治療を行います。
コンピューター制御で、カンナを用いるように平坦にホクロの組織を削り、治療スピードが格段に速いのが特徴です。
正確に平坦に削ることで、皮膚に与えるダメージを最小限にすることが可能になっています。正確に平坦に削ることと、照射時間が短いことにより、治療箇所がきれいに治ります。
通常型の炭酸ガスレーザーを用いた場合は、どうしても手ブレが起こるので照射面が凸凹になります。
通常型炭酸ガスレーザーを用いて蒸散させた場合はどうしても手ブレ起こるので蒸散面に凹凸が残ります。
これは真皮に凸凹の傷をつくっていることになります。真皮の凸凹の傷が治療後の傷跡のきれいさに影響を与えます。
スキャナ付きと通常型の違いをムービーでご覧ください。
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
スキャナ付き炭酸ガスレーザーでは、ホクロの組織のほとんどを除去することができます。
肉眼ではホクロの組織は取りきれたように見えても、ホクロの組織が残存している可能性があります。
かつてスキャナ付炭酸ガスレーザーを購入する前の、従来型炭酸ガスレーザー単独で治療をおこなっていた時代に、少数ではありますが、治療後数か月経過して治療部中心にわずかに色が出てくることを経験しました。
現在では、色のついたホクロの治療には、スキャナ付炭酸ガスレーザーに加えてQスイッチアレキサンドライトレーザーを使用することが多いです。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーの光は、黒や褐色のメラニンに吸収されます。
このレーザーを色がついたホクロの治療に使用することで、炭酸ガスレーザーで深くまで削らずとも、肉眼では確認ができない『メラニンを産生する母斑細胞』を熱破壊することができるため、治療痕の凹みを最小限にしつつ、治療痕に一致してぽつんと色が再発する可能性が低くなります。
スキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチアレキサンドライトレーザーの併用治療は、治療痕を浅く保ちつつ、ホクロの細胞をできるかぎり除去できるので、治療痕の陥凹と再発の可能性を最小限にすることができます。
6. 症例紹介
症例1
30歳代女性。上口唇縁部のホクロの除去目的で来院。炭酸ガスレーザーによる治療を選択されました。治療痕として、わずかな凹みが残っています。
通院回数:3回(初診、治療、経過診察)
治療内容:炭酸ガスレーザーよるホクロ除去
治療回数:1回レーザー治療に必要な料金(診察代除く):レーザー料金\16,500、創傷保護剤\1,100、消炎鎮痛剤\270 合計\17,870
症例2
40歳代男性。鼻孔直下のホクロの除去目的で来院。炭酸ガスレーザーによる治療を選択されました。治療痕は平坦になりましたが、外見がツルンとした皮膚になっています。
通院回数:3回(初診、治療、経過診察)
治療内容:炭酸ガスレーザーによるホクロ除去
治療回数:1回
レーザー治療に必要な料金(診察代除く):レーザー料金\22,000、創傷保護剤\1,100、消炎鎮痛剤\270 合計\23,370
症例3
20歳代女性。鼻背のホクロの除去目的で来院。炭酸ガスレーザーによる治療を選択されました。治療痕は肉眼ではほとんどわかりません。拡大鏡でみると治療痕が確認できます。
通院回数:3回(初診、治療、経過診察)
治療内容:炭酸ガスレーザーによるホクロ除去
治療回数:1回
レーザー治療に必要な料金(診察代除く):レーザー料金\13,200、創傷保護剤\1,100、消炎鎮痛剤\270 合計\14,570
症例4
20歳代女性。左眼瞼直下のホクロの除去目的で来院。炭酸ガスレーザーによる治療を選択されました。治療痕は肉眼ではほとんどわかりません。
通院回数:3回(初診、治療、経過診察)
治療内容:炭酸ガスレーザーよるホクロ除去
治療回数:1回レーザー治療に必要な料金(診察代除く):レーザー料金\16,500、創傷保護剤\1,100、消炎鎮痛剤\270 合計\17,870
症例5
20歳代女性。左眼瞼縁のホクロの除去目的で来院。炭酸ガスレーザーによる治療を選択されました。治療に際しては眼球を保護するため専用のコンタクトシェルを使用します。ホクロの中から下まつ毛が生えているので、この部分をレーザーで削ると部分的に治療箇所のまつ毛が脱毛となります。
通院回数:3回(初診、治療、経過診察)
治療内容:炭酸ガスレーザーよるホクロ除去
治療回数:1回
レーザー治療に必要な料金(診察代除く):レーザー料金\27,500、コンタクトシェル利用料+点眼薬代3,000円、眼軟膏550円、消炎鎮痛剤\270 合計\31,320
7. 料金
- ホクロの大きさにより料金が異なります。治療当日の計測値にてレーザー料金は確定します。
- 将来において料金が改定されることがあります。実際の治療費は治療当日の料金が適用となります。
- 直径10mm以上・眼瞼縁・被髪部(頭部・眉)のホクロの除去を希望の場合は、要見積りとなります。
料金詳細はこちらをご覧ください。
8. 治療のながれ
予約
診察はすべてWEBからご予約をお取りいただく予約制です。クリニック受付ならびにお電話では予約の受付はいたしておりません。
「予約サイト」へいき、選択メニューボタン
から 顔・首の「ホクロ」のご相談 を選択ください。
①初診・初回相談・再相談
- 診察は院長がおこないます。
- ホクロのレーザー治療をご希望の方は、先ず『院長外来』の診察にご来院いただいております。
- 当院で自費診療のご相談が初めての方は自費初診料3,300円、ご相談歴がある方は自費診察料1,650円となります。
- 診察時に診断と治療方法の説明をおこないます。
- 前回相談日ならびに前回レーザー治療から1年以上経過している方は、再度診察(再相談)が必要です。
- 当院は方針として、診察と治療は同時におこなっておりません。レーザー治療までに2回のご来院が必要です。
- ダーモスコープという拡大鏡を用いて検査を行い、腫瘍または色素斑の診察・診断をおこないます。悪性の所見がない場合に限り、レーザー治療が可能です。
- 悪性の所見がある場合には、病理検査が可能な医療機関に紹介をしております。
- 患者様がレーザー治療での除去をご検討の場合は、レーザー治療の説明後、説明同意書をお渡しいたします。説明同意書はお持ち帰りいただきます。
- レーザー治療及び自費治療を前提とした診察・相談・治療の実施について、患者様の年齢制限を設けております。ご相談及び施術ともに、満19歳以上の方を対象とさせていただきます。
②治療
- 初診・初回相談・再相談の後に治療が可能となります。
- ホクロのレーザー治療は自費診療です。治療は院長がおこないます。
- ホクロのレーザー治療は、WEBからご予約をおとりいただく『WEB予約レーザー治療』の対象メニューです。クリニック受付ならびにお電話では『WEB予約レーザー治療』の予約の受付をいたしておりません。
- 受付時に署名済みの説明同意書をご提出いただきます。※2回目以降の治療の方、前回治療と治療方法、治療後の処置が変更のない方は不要です。
レーザー照射手順
- 前処置:照射部のお化粧や日焼け止めを落とします。ホクロの周囲1cm2程度の範囲で十分です。
- 麻酔:キシロカイン入注射麻酔(局所麻酔)を使用します。注射麻酔の穿刺時と注入時に痛みがありますが、レーザー照射による痛みは完全になくなります。注射麻酔を使用せずにホクロのレーザー治療はできません。
- 眼球保護:必要に応じて専用のゴーグルを使用します。
- レーザー照射:治療に必要なレーザーを使用します。
- 照射後の処置:創傷保護剤ビジダームまたは抗生剤軟膏と絆創膏で創部を保護します。
レーザー治療治療の動画
頸部のホクロのレーザー治療の動画です。途中レーザーのフラッシュ点滅がありますので、気にされる方は見ないでください。
③治療後の処置と経過診察
炭酸ガスレーザーを使用する治療の場合・・・
- 消炎鎮痛剤を3日間内服します。
- 創傷保護テープ(ビジダームテープ)を3週間貼付します。
- 創が深く、治療後の出血が予想されるときは、始めの1週間は抗生剤軟膏塗布後に絆創膏で保護し、その後の2週間はビジダームを貼付します。出血が多い時には創部を縫合する場合があります(特に頭部に多い)。
- ビジダームまたは絆創膏貼付中は治療箇所へのお化粧はできません。
- 初回治療では1週間後に経過診察があります。経過診察は自費診療です(自費診察料1,650円)。
- 2回目以降の治療では、原則経過診察はありません。
Qスイッチアレキサンドライトレーザー単独使用の治療の場合・・・
- 消炎鎮痛剤を2日間内服します。
- 創傷保護テープ(ビジダームテープ)を2週間貼付します。
- 原則経過診察はありません。治療後の経過にご不安なことがありましたら、受診してください。経過診察は自費診療です(自費診察料1,650円)。
9. 注意事項
- 治療当日の飲酒・運動・入浴はお控えください。シャワー浴と洗顔は可能です。
- 毛髪(髪の毛、眉毛、睫毛、髭など)のある部位に存在するホクロの治療では、治療箇所が一時的または永久的に脱毛となる可能性があります。
- これまでに既往がなくても、体質、治療部位によっては治療痕が盛り上がる(肥厚性瘢痕、ケロイドになる)可能性があります。
- 肥厚性瘢痕、ケロイドが生じた場合は、ステロイドの注射(1回550円)または貼付剤(1枚550円)にて治療をおこないます。ホクロのレーザー治療後に生じた肥厚性瘢痕、ケロイドの治療は自費診療(自費診察料1,650円+上記薬剤費)となります。
- レーザー治療は人為的に熱傷を生じさせ治療対象を破壊または変性させるものであるため、治療後には、発赤、灼熱感、痛み、痒み、水疱、炎症後色素沈着などの症状が見られる可能性があります。また、色素脱失、瘢痕を生じる可能性が全くないわけではありません。
- 治療後にレーザー治療箇所の異常な(赤み・腫れ・痒み・痛み)や、ご心配なことがある場合は速やかにご連絡いただき受診をしてください。ご自身での自己判断で異常発生より1週間以上放置された場合、適切な処置が行えず対応できなくなる場合があります。
- 治療における患者様の効果に対する期待は様々です。さらに治療における患者様の皮膚の反応も様々です。医療には多くの不確実、不確定の要素が含まれており、医療行為に確実性はありません。したがって、治療に際してはこの点をご理解いただき、治療前の患者様の期待に対してご満足いただけない場合でも、既に実施された治療費の返金はいたしておりませんので予めご了承ください。
- 料金、治療方法、治療後の処置は、将来において変更となる場合があります。説明同意書交付後に治療方法、治療後の処置に変更が生じた場合は、改めて新しい説明同意書への署名と提出をお願いいたします。
- 初診(初回相談)または最終治療のいずれか直近の日付から1年を経過した後、治療開始または治療再開をご希望の場合は、初診から治療開始または治療再開となります。
スキャナ付炭酸ガスレーザーによるホクロ治療の概要
診療区分 | 自由診療 | ||||||||||||||||||||
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照射出力等 | 0.5~4J/c㎡ | ||||||||||||||||||||
治療期間及び回数 |
基本的に1回 | ||||||||||||||||||||
施術によるリスク・副作用 | 局所麻酔使用時の注射針穿刺および局所麻酔薬注入による疼痛、迷走神経反射症状(血圧低下、気分不快、動機など)、 内出血。治療箇所の発赤、灼熱感、痛み、痒み、水疱、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕、脱毛。 |
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施術に要する費用 |
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承認区分 | スキャナ付炭酸ガスレーザー・コアは国内承認機器です。 |
Qスイッチアレキサンドライトレーザーによるホクロ治療の概要
診療区分 | 自由診療 |
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照射出力等 | 12~18J/c㎡ |
治療期間及び回数 |
治療は1回で終了 |
施術によるリスク・副作⽤ | 局所麻酔使用時の注射針穿刺および局所麻酔薬注入による疼痛、迷走神経反射症状(血圧低下、気分不快、動機など)、 内出血。治療箇所の発赤、灼熱感、痛み、痒み、水疱、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕、脱毛。 |
承認区分 | ALEXレーザーは国内承認機器です。 |
注)治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
治療に用いる医薬品および機器は当院の医師の判断の元、個人輸入の続きをおこなったものです。
個人輸入において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html